新型コロナウィルス感染症(COVID-19)について
2020年4月8日

感染症の原因について

コロナウィルスというウィルスによる感染症です。人に感染するコロナウィルスは知られている範囲で6種類あります。実はそのうちの4種類は風邪の原因ウィルスです。他の2種類は中東呼吸器症候群(MERS)と重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因です。今回の新型コロナウィルス感染症は、新しい7番目のコロナウィルスです。

症状

基本的に、風邪の症状です。鼻水、くしゃみ、のどの痛み、だるさで、下痢、嘔吐などのほか嗅覚・味覚障害がみられることもあるようです。

経過

感染してから症状が出るまでに1日から12日間と推定されています。無症状の人からも感染する可能性は否定できていません。
感染した多くの人は、普通の風邪のような症状で、特に治療しなくとも1週間ほどで治るといわれています。重症になる方は少数です(全体の1~2%)。重症になるのは、初めに症状が出てから約1週間後に、息苦しくなるなどの症状が出てきます。死亡率は1%未満。

どのように感染するか

くしゃみ、咳などに含まれたウィルスを、他者が口や鼻から吸い込むことで感染します(飛沫感染)。また、くしゃみなどを手で押さえ、その手で回りの物(手すりなど)に触れるとウィルスは付着し、そこを他者が触れ、その手で自分の口や鼻に触れることで感染します(接触感染)。

感染予防

手洗い(流水でしっかり洗い、その後石けん使用)や、アルコール消毒液による手指消毒。
咳やくしゃみの症状のある方は、咳エチケットをお願いします。
睡眠をよくとりましょう。

感染力について

感染している人1人から1.4~2.5人が感染するといわれています。インフルエンザは1人~2人なので、インフルエンザと同じくらいの感染力といわれています。

検査について

インフルエンザのように、気軽にできる簡易検査は今のところありません。報道されている詳しい検査(PCR)は、渡航歴や患者さんとの接触歴、症状や診察の所見などから検査するか判断され、最終的には保健所の判断で、実施されます。

重症になりやすい人

どのような方が肺炎など重症化するか、十分には明らかになっていません。通常の肺炎と同様に、高齢者や喫煙者、基礎疾患(心不全、COPD、糖尿病など)のある方や、妊娠中の方のリスクが高い可能性があります。
重症化を避けるために、熱、咳、だるいなどの症状があるときは、バランスのとれた食事と水分摂取、十分な睡眠、安静を心がけましょう。

こんな症状があるときは相談

「いつもの風邪より症状が重い」、「日常生活に支障が出るほど症状が重い」、「水分が取れない、咳がひどい、高熱が続く、だるさがひどい」は、受信前に電話でご連絡ください。

まとめ

1. 基本的な手指消毒と咳エチケット、水分摂取・バランスの良い食事、十分な睡眠
2. 軽症で治る人が多いのですが、体調が悪いときは無理せず体を休める
3. いつもと同じ風邪症状なら自宅安静が大切
4. 風邪症状が長引き、高熱が続く、咳がひどい、息が苦しいなどいつもの風邪と違うと感じたら、電話相談(下記)してください。
5. 落ち着いて行動しましょう。

主な相談先

新型コロナ受診相談センター 0120-88-0006
庄内保健所 保健企画課 0235-66-4920

当院における診療体制

新型コロナウィルス感染症が疑われる、またはご心配の患者さんへ

1.当院では、新型コロナウィルスの検査・診断は行っておりません。新型コロナ受診相談センターへ電話して指示を仰いでください。
(新型コロナ受診相談センター 庄内保健所 保健企画課 0235-66-4920)

2.インフルエンザ検査は 当面 実施いたしません。

3.相談センターから指定医療機関ではなく、診療所受診を勧められた方は、当診療所入る前に車中より電話を入れてください(0234-24-3135)。場合によっては、車の中でお待ちいただくようお願いすることがあるかもしれません。ご協力のほどよろしくお願いいたします。